#402 非生物

走査

プロダクトの正しい設計は、使用者を正しく知ることに始まります。
さて、プロダクトの使用者は、人間だけではありません。
動物の場合もありますし、そもそも生物ではないことすらあります。

例えば、雪や風や陽光や火山灰や産業用ロボットは生物ではありませんが、
フィルムを高速回転させると、生物のように見えます。

そしてプロダクトはそれらによって「使用」されることがあります。
というよりも、それらとコンタクトしている時点で「使用」されています。

また別の視点から考えてみましょう。
ホースの中を走る水は、ホースの使用者とも言えないでしょうか。
あるいは立場を逆転させると、水流をコントロールしているホースは
水の使用者ではないでしょうか。
このような視点から考えると、プロダクト設計において
使用者としての非生物を考慮する重要性が見えてこないでしょうか。

関連項目

#141 耐久性
#142 耐熱
#143 耐寒
#148 コーティング
#157 防塵
#158 密封
#159 遮光
#160 防水
#172 気候変動に強い
#263 公的空間
#267 屋外
#272 遠隔地
#320 オールシーズン対応
#405 動物(昆虫や細菌を含む)
#455 新品の状態を維持する
#456 メンテナンスしやすい
#544 経年劣化を織り込む
#667 場所を選ばない、どこでも使える

参考画像


via: Boston Dynamics

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