#510 先見性

走査

時流を先読みし、新たなプロダクトを作ることは、
必ずしも成功を約束しません。早すぎる場合があるからです。

高速回線が普及する前に作られたネット対応ゲーム機や
人々のITリテラシーが低い段階で作られたスマートフォン、
クラウドという言葉が登場する前にリリースされたクラウド型Webサービスなどは、
正しく先を読めていたのにもかかわらず、早すぎたことで失敗しました。

先見性を持ちつつ、現状を正しく認識しておくことが大切です。
時代の半歩先にプロダクトを合わせるくらいが、ちょうどよいでしょう。

しかしそうやって世間の動きに合わせたくない場合には、
独自路線をひた走るのが精神衛生上よいです。

※「#509 ビジョン」は「将来的にこうしたい」、当項目は「将来的にこうなるであろう」と見なして行動するものと定義

関連用語

イノベーションのジレンマ
キャズム
破壊的イノベーション

引用

シュワルツ(※ピーター・シュワルツ)はシェル石油でシナリオプランニングという未来展望の手法を使って
企業戦略を練っていた人物だ。シナリオプランニングとは、未来の見通しを幾つかのシナリオとして提示するものだ。
シュワルツは、シェルに勤める前はベイエリアにあるシンクタンクのRAND Corporationで、未来学者である
ハーマン・カーンの同僚だった。シナリオプランニングはハーマン・カーンから学んでいた。
シェルはシナリオプランニングを活用することで、後年、石油業界を震撼させたOPECによるオイルショックに冷静に
対処することができた。シナリオプランニングという手法自体、このシェルの事実を通じてマネジメントの世界で
広く知れわたったのだった。シナリオプランニングにおけるシナリオは、実際には物語の形で示される。
ある意味でSFと未来予想の書き物がクロスオーバーするきっかけを作った。シミュレーションという言葉とともに、
未来展望と想像力との間に接点が生まれたのだった。
『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』池田純一(講談社現代新書)P.75

関連項目

#448 新発明、新発見、新機構から発想する
#509 ヴィジョン
#514 当事者意識
#575 統計
#576 観察、問診、検証
#577 マーケティングマイオピアの回避
#578 問題のサーチ&デストロイ
#581 モニタリング(能動的)
#582 ヒアリング(受動的調査)
#583 風潮、パラダイム
#599 新ジャンル、新カテゴリの形成
#600 あたらしいマーケットに対応する
#610 トップ戦略

参考画像


via: Trends Now

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