#509 ヴィジョン

走査

ヴィジョンはプロダクトの進化、発展をうながします。
今あるプロダクトと、理想とするプロダクトの間に乖離があればあるほど、
あるいは今のプロダクトの使われ方と、理想とするプロダクトの使われ方に
乖離があればあるほど、強力にその進化、発展をうながします。

そして、ビジョンを持つ者とビジョンを持たない者が争えば、
仮にビジョンを持たない者が資金や技術を前者より持っていたとしても、
ビジョンを持つ者に勝つことはありません。

※類似項目の#510は「こうなるであろう」、#513は「こう考える」、当項目は「こうしたい」とそれぞれ定義。

引用

ウェブが偏在することはフィードバック網が偏在することでもある。その落とし穴は、一度設定された目標に対して
漸近していく仕組みが洗練化されていく一方で、よくも悪くも、その目標に近づくことしかできなくなることだ。
フィードバックはある意味で「揺り籠」だ。一度システムを設計してしまえば、その目的に向かって自動的に進むことになる。
しかし、その揺り籠は安楽椅子でもある。そのループを抜け出す方法はシステムそのものには書かれていない。
市場に適合するだけでは、早晩、消費者と制作者の間で鏡像的な関係が作られるだけのことだ。
フィードバックの揺り籠から抜け出すためには、当初の目標の外部に歩み出て、新たな目標を設定することが必要だ。
そこにビジョンの役割がある。
『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』池田純一(講談社現代新書)PP.283-284

関連項目

#328 未来
#448 新発明、新発見、新機構から発想する
#507 発想法
#510 先見性
#513 フィロソフィー
#516 言語化
#519 リファクタリング
#524 イメージを形にする
#561 デザイナーのエゴを出す
#575 統計
#576 観察、問診、検証
#581 モニタリング(能動的)
#582 ヒアリング(受動的調査)
#583 風潮、パラダイム
#585 フェルミ推定
#599 新ジャンル、新カテゴリの形成
#600 あたらしいマーケットに対応する
#632 ライフスタイル
#681 敬愛する人物になったつもりで発想する

参考画像


撮影famasaki@ベルギーのアントワープ


via: shelterrific

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